今日は大みそか。明日から新しい年。
でも、今までの新年とは、違う。㈱榎戸材木店創業100年の年であり、昨年、長男に社長を譲り、新しい㈱榎戸材木店が始まる年です。
売り先や業態を変えても、すぐに上手く行くわけではない。そんなことは新社長も私もわかっています。
でも、木材業界が全体にジリ貧に陥っていく中、何かしないと次の100年はないという気持ちは、私にも新社長にもありました。
何をどうすべきか、私には結論が出せなかった。長男も社長は継いだものの、明確な方向性や成功の道を見出していたわけではないと思います。
昨年は、そんななかでの模索の1年間でした。私は裏方の、さらに陰に回り、口を出しませんでした。
私が社長になったからの前半、半分の25年間近くは、それまでと同じようなことをしていれば食べていけた時代でした。
それが衰退し始め、いち早く、木材置き場だった土地の有効利用という形で、不動産賃貸に切り替えた。
それは成功かどうかはわかりませんが、その後、20数年、今残ってこられたという意味では、失敗ではなかったかもしれません。
でも、不動産収入という点滴を受けながら、企業として生き残ることに何の意味があるのか?
ましてや長男に後を継いでもらった以上、点滴の針を差し替えるようなことではいけないと、いろいろ悩みました。
投げ出したわけではありませんが、新しい榎戸材木店を作るのが新社長である以上、口や手を挟まずに思い通りにやってもらった方が良いと考えました。
まさか、こんなに早く「改革」、「革新」が進むとは思ってもみませんでしたが、彼の中には焦りや切迫感もあったのかも知れません。
それを思うと、申し訳なく思いますが、でも新しい体制は出来た。あとはジックリと信じる道を進むだけです。
但し、道を間違えたと感じたら、すぐに訂正する柔軟性が不可欠。私はそれを見守るだけです。
いずれにしても、2015年は㈱榎戸材木店にとって、まさに「新年」になりそうです。