「旅いく」と、「キッザニア」

旅行会社のJTBは国内旅行者を増やすため、その地域の様々な産業とタイアップして、家族で地方に行ってさまざまな職業体験をしてもらう、「旅いく」という企画を行っています。田植えとか稲刈り、牛の乳搾りなど農業畜産系が多いようです。
一方、東京には子供に消防士や警察官など様々な職業を体験してもらう娯楽施設、キッザニアがあります。私の子供たちはもう大きいので行ったことはありませんが、好評で土日は親子連れで賑わっているそうです。もっとも子供が対象なので、学校がある平日はガラガラでしょうが。
この2社が組んで、アウト・オブ・キッザニアと言う企画を始めました。キッザニアとしては自社の施設では体験できる職業が限られてしまうと言うこと。JTBとしては、日帰り出来る企画が欲しいと言う客からの声に答えて楽しんでもらえば、将来的には遠くの職業体験にも参加してもらえるだろうという意向なのだと思います。
各区役所に声を掛け、昨年は墨田区でアウト・オブ・キッザニア・イン・スミダを行い、好評だったようです。
こうなると、お隣の江東区も黙っていられません。ところが江東区で子供に職業訓練をしてもらえるような産業ってなんだろうと言うことになり、とりあえず木材業だよね、でも材木屋で子供に職業訓練をしてもらえる企業、企画はあるのだろうかと、長いこと江東区中小企業活性化委員会の委員をしている私に電話がありました。
どこか子供が喜ぶような木の体験をさせてくれるところをご存じありませんかと言うので、ウチはやっていますよと答えると、エッと驚いていました。様々なイベントで4連発の輪ゴム鉄砲を木で作らせたり、長男のアイデアで子供の喜ぶ企画をしてきました。
参加者から3000円以上の参加費を取っているので、3000円から4000円くらいの価値のあるものをと言われ、新社長と木工クラフトを担当している社員が知恵を絞り、「世界で1つの、木の時計を作ろう!」という企画を出したところ、それは良いと即、採用。
夏休みを狙って7月中下旬からスタートすると言うことで、社長と木工クラフト担当者は5月頃からその準備に追われていました。土日に出勤しなくてはなりませんが、アンケートで最も好評だったとの反響に、疲れも吹き飛んだものと思います。