主人不在の森林たち

千葉の古民家付きの土地、BEANS VALLEY(ビーンズ バレー)と名付けました。

さてそのBEANS VALLEYですが、裏山があります。
今回購入した土地にこの裏山は含まれておらず、所有している方も別でした。

裏山からは竹や杉林が飛び出してきていて危険なので、手を入れさせてもらえないかと思い先日所有者の方を訪ねました。

幸い所有者さんの住所はすぐ近所でしたが、訪ねてみるとご自宅に人の気配はありませんでした。

向かいの方に話を聞くと、2.3年前に亡くなられたらしく、お子さんもいなかったそうです。

今は地道に正規の方法で相続人を探していますが、かなりの時間がかかりそうな上に、交渉や手続きも簡単にはいかなそうな予感がします。

おそらく、その相続人さんたちは、自分が相続人だということを知らないでしょう。

古い記事ですが、「相続時に何も手続きをしていない山林所有者」は、自覚している対象者だけで約16万人いると推定されています。

“実はあなたも相続人!? 増える所有者不明の農地・森林”

自覚の有無に関わらず、遺留分という法律で保障された取り分は発生しますから、時間が経てば経つほど、相続が起これば起こるほど、一つの土地の権利は分割され、集約は困難になります。

誰かの持ち物である限り、勝手に入ったり手を入れたりできないですから、森林整備にも多大な影響を及ぼします。

話には聞いたことのある問題も、直面するとことの重大さが一層身に沁みますね。。
都心で木材を扱っているだけでは感じられない現実。
これが今の日本の山の現状です。

問題意識を持って、まずは自分たちにやれることから取り組んでいきます。