続き
「なんで杉なのか」
他の木材と杉を比べたとき、なぜ杉か。
一つ思い当たって腑に落ちたのが「難しいから」ということです。
杉は日本に有り余るほど育っているけれど、その価値がきちんと認められているとは言い難い。
それは、
赤と白がはっきり分かれていたり、時には黒っぽいものや紫っぽいものもあったりして、色味を揃えるのが「難しい」
とても乾きづらいので、製造過程においてとても重要な乾燥が「難しい」
杉花粉や柔らかくて傷付きやすいというネガティブなイメージを覆すのが「難しい」
そんな「難しい」に直面したとき、へそ曲がりな自分は「難しくない」を探すより、「難しい」をなんとかしたいと思ってしまう。
業界で劣等生扱いされている杉。まだまだ評価が低い杉。
それを、『こいつらこんなイケてるんだぜ』って、もっともっと知ってほしい。
だから「杉」なんです。きっと。