こないだ香川県のとある材木屋さんを見学させていただいたときのこと。
その会社さんは、建築用材を扱いながら、カフェや図書室など一般の方が気軽に遊びに来れる空間をたくさん創られていました。
訪れた方が子供の勉強机の購入を検討されていたときに、その材木屋さんが言っていたことがすごく印象に残っています。
「集成材なら反らないんですか?」
「どんな木でも反るよ。そういうものだから。それを人の手で反りづらくしてあげることはできるけどね。」
「反るんですか?」という問いに対して、「反りません」と言ったり、反ることを欠点として反らないものを追求していったら、それは嘘だし、もう木である必要がなくなっちゃうと思うのです。
でも、それを特徴として愛して、人に説き、使う人の要望によっては人の手で使いやすくする。
木に寄り添って、きちんと説明をして、知ってもらうことも大事。
だからと言って「こういうものだから」と、使う人に寄り添うことをせず、はねつけるのは違う。
木と人を繋ぐお役目を楽しそうに果たされているその材木屋さんを見て、改めてとてもステキな仕事だなぁ、と再認識しました。