前回作った大引(おおびき) の上に、根太(ねだ)という下地を入れていきます。
根太は、大引とクロスするように重ねて付けていきます。
この上に合板を貼るので、合板の規格のサイズ(182cm×91cm)をなるべくカットしなくて済むように、91cm間隔で並べていきます。
カットする回数を減らすことで、手間や時間を短縮できます。
ちなみに、クロスした部分の下にある金属の棒。
これは鋼製束(こうせいづか)といって、クルクル回すと高さが調整できる便利な支えです。
木の束に比べて、前述の通り高さが変えられるため、木が伸縮したりしても後から調整可能な点や、木ネジを打ち込む穴があいていて、大引と固定するのが簡単というメリットがあります。
鋼製束とコンクリートは、ボンドで固定します。
大引工事の時に、水平になるように作っているのですが、根太工事のときも水平を確認して、調整しながら施工します。
そして根太の上に合板を敷いて、床の下地は完成。
徐々に室内らしくなってきました。
古民家は部屋が歪んだりして、真四角ではないことが多いので、そのあたりを一つ一つ測りながら、合板をカットし張っていきます。
ちなみに、建築で床や壁を「はる」という漢字は、「貼る」ではなく、「張る」を使うそうです。
「張る」には引っ張るというイメージがあるので、つい「貼る」を使いそうになりますが、「張る」には、一面に広げるという意味があるとのこと。
次回は、いよいよ床の仕上げ、フローリング材の施工です。