利益が先か、雰囲気が先か。

「よい雰囲気の会社を作りたい」というのは、世の中の経営者の多くが一度は考えることなんじゃないかと思います。

ただ、いい雰囲気の会社というと、なんとなく緊張感に欠けると捉えられてしまうことも多いようで、例えば不採算の会社や部門だと、表面化しないまでも、「採算もとれないのにヘラヘラしててけしからん」という風潮がある側面もあると思うのです。

これを間に受けすぎて、ギスギスピリピリした雰囲気に持って行ってしまうと、仮に将来的に事業がうまくいったとしても、それはそのピリピリした組織風土の上で成り立っているものなので、なかなかそれを変えるのは難しいと感じます。

事業の採算がとれた上で、一度自分たちが構築してきたその雰囲気をガラッと変えてよい雰囲気にしようと思うと、とてつもないエネルギーが必要になります。

それは極端に言えば、また一から再構築するのと同じくらいに。

そう考えれば、まずはよい雰囲気を根付かせ、それを土台として事業継続のための売上向上とコスト削減をしていくほうが、よっぽど建設的だと考えます。

見えないプレッシャーに負けない勇気さえあれば、ですが。