用途によって選ばれる丸太たち。
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STEP 01
[ 市場 ] -
山で数十年の間育ってきた杉の多くは、まず木材市場に集められます。千葉県東金市にある市場には、大きいもの、小さいもの、真っ直ぐなもの、曲がっているもの、何千本もの様々な丸太が並びますが、一つとして同じ丸太はありません。市場にやってくる「買方」と呼ばれる人々は競りを通して丸太の売買を行います。売方の掛け声と買方同士の駆け引きで、市場にはピリッとした緊張感が漂います。榎戸材木店が選ぶのは、精油成分の豊富な千葉県産の山武杉。用途によって丸太を1つ1つ見極めて選んでいきます。
丸太を板に挽いていく職人の技。
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STEP 02
[ 製材 ] -
市場で選んだ山武杉の丸太を製材所で製材していきます。製材は丸太が製品に姿を変える最初の工程です。職人と話し合いながら、帯鋸(おびのこ)と呼ばれる機械式のノコギリで丸太を一枚ずつ板に挽いていきます。丸太から思ったような材が取れるかは挽いてみるまでわかりません。また思ったような材が取れるはずの丸太でも、製材の技術によってはだめになってしまうこともあります。どこにノコギリを通すか、角度は正確か。板一枚一枚に、ミリ単位で調整する職人の技術が詰まっています。目には見えない丸太の中を見極めながら丸太を挽く職人の「技」は、一朝一夕で身につくものではありません。製材所内には、ノコギリの音が響き渡るとともに杉の香りが広がります。
狂いをおさえる低温乾燥
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STEP 03
[ 乾燥 ] -
丸太から製材したばかりの杉の板には、木が地中から吸い上げた水分が残っています。この水分を十分に取りきらないまま使ってしまうと後から割れや曲がりが発生するため、しっかりと乾燥させてから使用します。この乾燥が木材を使う際の仕上がりに大きく影響するため、非常に重要な工程です。乾燥方法は大きく分けて、自然乾燥と人工乾燥の2 つがあります。自然乾燥は自然の風を木材にあてて乾燥させ、人工乾燥では木材を約60〜100℃の温度で乾燥させるのが一般的です。しかし、50℃を超えると木の酵素や精油成分の多くが損なわれてしまいます。榎戸材木店では低温乾燥を取り入れ、30〜35℃の温度で杉をじっくりと乾燥させます。これにより山武杉の力を可能な限り損なわずに水分を基準値以下に落としています。成分を多く含む材だからこそ、低温乾燥と組み合わせることによって杉の持つ力が輝くのです。
杉の呼吸を助ける無塗装
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STEP 04
[ 加工 ] -
榎戸材木店の床材はカンナで仕上げられています。低温乾燥を経た杉をカンナで仕上げると一般的な床材のように塗装をしなくても滑らかでツヤが出るため、足ざわりがよいだけでなく手垢や汚れがつきにくいという特徴があります。塗装をしないということは杉の呼吸を妨げないことにもつながるため、より高い調温調湿効果も期待できます。
「何も加えない」これこそが本当の自然素材であり、安心安全のなによりの保証になると私達は考えています。
生活の中で力を発揮する杉。
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STEP 05
[ 施工 ] -
市場、製材、乾燥、加工と旅を終えて、杉はあなたに出会います。住まいの中のどこに落ち着くのか決めてあげてください。みんなが集まるリビングに。そっと静かに寝室に。大切なお子様のお部屋に。
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床を張り替えなくとも、ラグ感覚で元の床の上に敷いてみたり、壁に張ってみたり。職人さんにお任せしたり、あるいは自分たちの手で施工してもいいでしょう。
杉はあなたの日々の生活を彩ります。そのお手伝いをするのが、私たちの一番大切な仕事です。